高知はかつおの名産地であり、消費量は全国1位と県内外問わず多くの方がかつおを求めて高知に訪れます。一本釣りや藁焼きタタキなど、高知のかつおが美味しい理由は様々です。
本記事では、高知のかつおが美味しい理由や高知でかつおを食べる際に押さえておきたいポイントについて紹介します。
※記事監修:かつおの本場、高知県中土佐町久礼、大正町市場の藁焼きタタキ専門店「山本鮮魚店」の店主山本忠宣。
高知とかつおの関係
かつおは県魚に認定されており、漁獲量は全国4位・消費量は全国1位を誇ります。
宿毛貝塚から3500年前のかつおの骨が発見されており、縄文時代から食べていたとされるほど高知のかつおの歴史は長いです。(参照:カツオHANDBOOK 高知県とカツオの関係)
高知では刺身やタタキで食べるのが一般的であり、かつおの扱いにプライドを持っている専門店や飲食店によって提供されます。
高知のかつおが美味しい理由
高知のかつおが美味しい理由は主に以下に集約できます。
・一本釣りで漁獲する
・土佐沖の近海でとれた日戻り鰹を食べられる
・生食に向いていないごしかつおを排除する
・高知の文化「藁焼きタタキ」を楽しめる
・県民がかつおの味に厳しい
それぞれ詳細に見ていきましょう。
一本釣りで漁獲する
高知のかつお漁法の多くは一本釣りが採用されており、まき網漁などに比べて身に傷が入りにくく、品質を維持でできます。
また冷蔵・冷凍スペースに入れるまでも短時間でできるため、鮮度維持にも最適です。
土佐の一本釣り、という言葉もある通り、高知のかつおが美味しい最大の秘訣と言っても過言ではありません。
土佐沖の近海でとれた日戻り鰹を食べられる
高知では、土佐沖で水揚げされた日戻り鰹が食べられます。
そこから県外に流通させるとなると、どうしても日が経過し鮮度落ちは避けられません。
しかし水揚げの地である高知であれば、日戻り鰹をその日のうちに食べることが可能です。
高知に訪れる際は、鮮度抜群の日帰り鰹を味わい尽くしましょう。
生食に向いていないごしかつおを排除する
かつおの群れの中には、身質が悪く生食に向いていないかつおが数%ほど混ざっており、この個体をごしかつお(または石ガツオ)といいます。
ごしかつおは捌いてみないと判断できません。また専門家でなければ見分けることが困難です。
高知において、美味しくないかつおを提供することはご法度。ごしがつおは刺身にタタキにせず、焼き節やかつお飯などの加工品に回します。
ただし県外ではその限りではありません。もしかしたら、県外で食べたかつおが生臭かったという方は、ごしかつおに当たっていたのかも。
高知の文化「藁焼きタタキ」を楽しめる
高知でかつおを食べるなら伝統文化である藁焼きタタキは外せません。
口に入れた途端藁の香りが広がり旨みを引き立たせます。
なかでも塩タタキは高知ならではで、鮮度が良いからこその食べ方です。
薬味はお好みですが、ねぎ・タマネギ・にんにくスライスなどを添えると良いでしょう。
県民がかつおの味に厳しい
古くからかつおを食べ続けてきた高知県民はかつおの味に厳しく、美味しくないかつおを提供する店は客足が遠のき経営できなくなります。
専門店や飲食店は高知県民を満足させるためにも品質を上げるための努力が必要です。
県民の厳しい目に支えられながら、高知のかつおのレベルは日々向上しています。
高知でかつおを食べる際のポイント
高知のかつおを美味しく食べるために、押さえておきたいポイントについて紹介します。
かつおを食べる場所を事前に決めておく
高知では県内各地にかつおを食べられる店があるため、行く場所に迷わないよう事前にピックアップするのがおすすめです。
行き先が決まらない場合は、有名店に行けば間違いありません。店の雰囲気などをつかめるため、口コミも確認しておきましょう。
かつおの聖地「久礼大正町市場」で食べよう
高知県中西部の漁師町、中土佐町久礼にある大正町市場は、県内外問わず多くの観光客が訪れるかつおの聖地です。
県内随一の鮮度抜群のかつおが水揚げさえる「久礼漁港」のすぐそばに位置しているため、新鮮なかつおを食べることができ、専門店や飲食店も多くあります。
かつおの他にも高知の良質な水産物が多数味わえるため、高知でかつおを食べるなら大正町市場がおすすめです。
本場高知のかつお藁焼きタタキを購入するなら山本鮮魚店
高知のかつおはどれも絶品です。
古くからかつおを食べ続けている消費者に比例してかつおの味を良くしようと専門店や飲食店のレベルが上がるため、県内全域で美味しく食べられます。
かつおの本場・久礼大正町市場に店舗を置く山本鮮魚店では、その日に水揚げされた鮮度抜群の生かつおを、藁焼きタタキにして全国発送しております。
食堂も併設しているので、お立ち寄りの際には、ぜひ当店でかつお藁焼きタタキをお召し上がりください。