「6月~8月は初鰹でも戻り鰹でもないけど、高知でかつおを楽しめる?」という質問は多くいただきます。
本記事では、高知における夏のかつお事情や夏鰹の特徴について解説します。ぜひ参考にしてください。
※記事監修:かつおの本場、高知県中土佐町久礼、大正町市場の藁焼きタタキ専門店「山本鮮魚店」の店主山本忠宣。
高知における夏のかつお事情
高知では、春~初夏(3月~5月頃)が旬の初鰹、秋頃(9月~11月頃)が旬の戻り鰹と、一年に二度かつおの旬が訪れます。
つまり夏はかつおの旬ではありません。しかし冬場のようなシーズンオフというわけでもないため、多くのかつおが水揚げされます。
長期休みがあるということもあり、夏にも県外からかつおを求めて多くの方が高知を訪れます。
夏鰹の特徴
夏に水揚げされるかつおは、事業者の間で『夏鰹』と呼ばれることがあります。
初鰹と戻り鰹の中間くらいの身質で、脂がほどよくノっており、刺身、タタキのどちらで食べても美味しいです。
旬ではありませんが、一本釣りされた夏鰹の味は絶品。初鰹・戻り鰹に引けを取らない美味しさです。
「夏は旬でないから…」とお悩みの方はご安心ください。高知では夏もかつおのシーズン中です。
夏の高知でかつおを食べるのにおすすめの場所
夏の高知でかつおを食べるのにおすすめの場所は以下の2つです。
・久礼大正町市場
・ひろめ市場
それぞれ詳細に解説します。
久礼大正町市場
かつおの本場、中土佐町久礼の大正町市場では、かつおの味にうるさい高知県民が唸るほど美味しいかつおを楽しめます。
久礼漁港から直送される鮮度抜群のかつおが店に並んでおり、飲食店や鮮魚店では、タタキ、刺身、海鮮丼など様々な料理が提供されています。
夏には、かつおの他にも、希少性が高い「メジカの新子」などが味わえるため、高知の夏の旬を堪能できるでしょう。夏の高知でかつおを食べるなら、大正町市場は欠かせません。
ひろめ市場
高知の中心地、帯屋町にあるひろめ市場は、季節を問わず多くの人が集まる観光名所です。もちろん夏にかつおを提供している店舗もあり、お酒と共に楽しめます。
店の数が多く様々な料理を比較できるため、好みの味を見つけやすい点が特徴です。また、ひろめ市場の付近は繁華街なため、外に出ても様々なお店が並んでいます。
高知駅からのアクセスもいいため、行き先が決まっていない場合は、ひろめ市場に行けば間違いないでしょう。
かつおの他にも夏の高知で楽しめる旬の食材
かつおの他にも夏の高知で楽しめる旬の食材は以下の4つです。
・メジカの新子
・うなぎ
・アユ
・手長エビ
それぞれ詳細に解説します。
メジカの新子
メジカの新子は、中土佐町久礼や須崎市、高知市など、高知の限られた場所で味わえます。希少性が高く、「幻の魚」と呼ばれることも。
8月~9月中旬が旬とされていますが、時期が前後することもあり正確な旬は特定が難しいです。
高知ではぶしゅかん(仏手柑)をしぼって食べるのが一般的であり、さわやかな酸味がメジカの新子とよく合い旨みを引き立てます。
うなぎ
天然うなぎは、四万十川や仁淀川などの清流で捕れます。6月~9月頃が旬であり、高知の夏の風物詩です。
また、高知は全国屈指の養殖うなぎの産地としても知られています。天然、養殖うなぎはどちらも絶品なので、両方を味わってみてはいかがでしょうか。
アユ
水質が良い高知では、川魚がたくさん捕れます。なかでもアユは代表格であり、主な産地は四万十川、仁淀川、物部川、奈半利川、安田川、吉野川です。
5月中旬~10月頃が旬とされており、夏の高知ではなじみ深い魚です。
また、県内ではアユ釣り体験も開催されています。
手長エビ
手長エビは県内各地で獲れますが、なかでも四万十川の手長エビは有名です。同地域では難しいとされる手長エビの養殖に世界で初めて成功させ、大きな話題を呼びました。
6月~9月頃が旬とされており、高知では主に塩の素揚げや唐揚げで食べられます。
まとめ
夏の高知で水揚げされる夏鰹は、初鰹・戻り鰹のように旬ではないものの、引けを取らない美味しさです。夏は長期休暇があるため高知に訪れる観光客も多く、たくさんの方が夏鰹を味わいます。
初鰹と戻り鰹の中間くらいの身質をしており、脂も程よく乗っているため刺身やタタキで食べると絶品です。
夏に高知のかつおを購入するならなら山本鮮魚店
かつおの本場である高知では、夏でも絶品のかつおが水揚げされます。
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