高知の名産品であるかつお。初鰹・戻り鰹や夏鰹が水揚げされる春~秋の間はかつお漁が盛んですが、シーズンオフである冬ではかつお漁が大幅に減少します。
本記事では高知における冬のかつお事情について解説します。ぜひ参考にしてください。
高知における冬のかつお事情
高知における冬のかつお事情は以下の通りです。
・冬場はシーズンオフでありかつお漁が大幅に減る
・品質の高い冷凍かつおがある
それぞれ詳細にみていきます。
冬場はシーズンオフでありかつお漁が大幅に減る
冬場はかつおのシーズンオフです。旬である春や秋、夏鰹が水揚げされる夏とは異なり、漁船も休むため水揚げが大幅に減少します。
日本近海のかつおが冬から春にかけて産卵を行う場所は温暖なフィリピン沖です。餌を求めて日本に戻ってくる春頃まではかつおを水揚げは難しいです。
水揚げ量が減少するため、冬のかつおは価格も高騰します。
品質の高い冷凍かつおがある
しかし高知では、冬でも美味しいかつおが食べられます。
シーズンオフでも提供できるように、旬に獲れた品質の高いかつおを冷凍保存している店が多いからです。
品質を上げるために、急速冷凍技術などを導入する店も多くなりました。
冷凍技術の発展や、高知の飲食店・専門店の目利きにより生かつおとの差が縮まるため、高知のかつおは冬でも美味しいです。
冬の高知でかつおを食べるのにおすすめの場所
冬にかつおを求めて高知を訪れる際には、「大正町市場」「ひろめ市場」がおすすめです。
それぞれの特徴について解説します。
久礼大正町市場
中土佐町久礼にある大正町市場は、県内でもかつお人気が高い観光地です。
メディアで度々取り上げられている人気店も多く、レベルが高いかつおを味わえます。
近くには久礼漁港があり、取り揃えられている水産物はどれも鮮度抜群。かつお以外にも久礼の名産品を堪能できます。
ひろめ市場
高知市帯屋町にあるひろめ市場は、季節を問わず多くの人が集まる観光地です。
店の数が多く様々な料理を比較できるため、好みの味を見つけやすいでしょう。もちろん、冬でもかつおを提供している店もあります。
仕切りがなく広々とした空間なので、オープンスペースが好きな方にもおすすめです。
冬以外の高知のかつお事情
高知のかつおの旬は二回訪れます。
春~初夏(3月~5月頃)が旬の初鰹は、成長しきっていないため脂が控えめでさっぱりとした味わいです。タタキで食べるのが好まれます。
秋頃(9月~11月頃)が旬の戻り鰹は、栄養を蓄え大きいため脂ノリが良いです。刺身で食べるのが好まれます。
また、夏は旬ではありませんが、初鰹と戻り鰹の中間の性質を持つ『夏鰹』が水揚げされます。この時期にも、多くの観光客がかつおを求めて高知に訪れます。
かつおの他にも冬の高知で楽しめる旬の食材
高知では冬でもかつおを楽しめますが、高知に訪れるならかつお以外の冬が旬の魚も見逃せません。
なかでも人気のある「しらす」「メヒカリ」「金目鯛」について解説します。
しらす
高知では秋~春がしらすの旬であり、12月頃が最もおいしいです。
特に「安芸市」と「香南市赤岡町」が産地として有名です。
釜揚げしらすやしらす丼などの料理を楽しめます。
メヒカリ
メヒカリは、主に太平洋側で食べられる深海魚です。
高知では12~4月頃が旬であり、居酒屋などで食べられます。
県内では唐揚げにして食べるのが好まれます。他にも塩焼きやてんぷらにして食べるのも人気です。
金目鯛
高知は金目鯛の名産地としても有名です。
6~7月頃、12~2月頃の2回、旬の時期が訪れます。
特に冬の金目鯛は、夏よりも栄養を貯めこんでおり脂が乗っているため絶品です。
まとめ
冬の高知はシーズンオフの為かつお漁が減少します。
しかし、シーズンに獲れた旬のかつおを冷凍保存している店も多いため、高知のかつおは冬でも美味しいです。
理想はシーズン中や、旬の時期がおすすめですが、冬に高知を訪れるなら、県内外から多くの観光客が訪れる「大正町市場」や「ひろめ市場」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
また「しらす」「メヒカリ」「金目鯛」などかつお以外の旬の魚もぜひ楽しんでください。