かつおの藁焼きタタキは、特別な器具を使用せずに自宅で作ることも可能です。ただし香り付けの面では、飲食店や専門店と比べて劣りやすくなります。
本記事では、かつおの藁焼きタタキを自宅で作る方法や注意点について解説します。ぜひ参考にしてください。
※記事監修:かつおの本場、高知県中土佐町久礼、大正町市場の藁焼きタタキ専門店「山本鮮魚店」の店主山本忠宣。
かつおの藁焼きタタキは自宅で作れる?
かつおの藁焼きタタキとは、かつおの表面を強火で焼き上げる料理「かつおのタタキ」の一種であり、「藁」を使用して焼き上げる高知の伝統的な調理法です。かつおの本場高知をはじめ、全国各地で食べられている代表的なかつお料理です。
基本的には飲食店や専門店で食べられますが、自宅で藁焼きタタキを作りたい場合は、道具を揃えれば再現することも可能です。
自宅でつくる主な方法には、キャンプ道具を使用する方法やフライパンで焼く方法があります。詳しくみていきましょう。
かつおの藁焼きタタキを自宅で作る方法
かつおの藁焼きタタキを自宅で作る方法は、以下です。
・キャンプ道具で作る場合
・蓋が付いた調理器具で作る場合
それぞれ詳細に解説します。
キャンプ道具で作る場合
かつおの藁焼きタタキは、キャンプ道具で作ることができます。
藁焼きタタキ作りで必要なキャンプ道具は、以下の通りです。
・大きめの焚き火台
・トング
・グローブ
・焼串
・藁に着火させるためのライターや火吹き棒
・藁を切るためのナイフ・ハサミ
その他、かつおの柵や薬味を用意し調理工程に移ります。
始めに、3~5本の串をかつおに刺し固定し、塩を振りかけて下準備を行います。使用する串は、なるべく長くて丈夫なものがおすすめです。
次に、焚き火台で藁に火をつけます。藁は一瞬で燃え上がるため、火傷しないように注意しましょう。
藁に火を入れたら、表面のみを強火で1~2分ほどさっと炙ります。焼き色が付き、かつおから油が浮き出てきたら火から離します。
取り出したかつおをカットし、オニオンスライスやミョウガなどお好みの薬味を添えたら完成です。
キャンプ道具で作る場合には、火災を避けるために庭など広くて安全な場所を確保したうえで行いましょう。
蓋が付いた調理器具で作る場合
外で広いスペースを確保できない場合は、蓋が付いた調理器具で作るのがおすすめです。
はじめに、藁を調理器具に入る大きさにカットします。
次に、かつおの皮側を数秒焼き、カットした藁を投入してバーナーで火をつけ、蓋をして5~10秒燻します。藁の火力が弱い分、蓋をして燻すことで香り付けが可能です。
身の表面に焼き目が付いたら取り出し、食べやすい大きさにカットして完成です。
必要な工程が少なく焼き時間も短いため、家庭でも簡単に行えます。
自宅で藁焼きを行う際の注意点
自宅で藁焼きを行う際の注意点は、以下の通りです。
・火災に注意する
・調理道具が充実している専門店と比べて香りが劣る
それぞれ詳細に解説します。
火災に注意する
藁焼きを自宅で行う際に最も注意したいのが、不注意による火災です。藁は火を入れると一気に燃えるため、周囲に燃えやすいものがないかを確認した上で調理を行いましょう。
万が一のために、濡らした大きめのタオルを手元に置いておくのがすすめです。
専門店と比べて香りが劣る
藁の香りを最大限に引き出すには、さまざまな調理道具や焼き上げる技術が必要となります。藁の香りには、かつおの旨味を引き出す効果や生臭さを軽減する効果がありますが、
自宅で作る簡易的な藁焼きでは十分な香りが引き出せません。
飲食店や専門店で香りが強い藁焼きタタキを楽しむには、やはり専門店での食事や購入がよいでしょう。
また、店によっては、混ぜ物を加えて最後に藁の香り付けを行う場合と、100%藁焼きを行う場合があります。最大限藁の香りを楽しむには、100%藁焼きがおすすめです。
100%藁焼きタタキを購入するなら山本鮮魚店
藁焼きタタキは自宅でも作れますが、より良いものを食べるなら専門店で購入するのがおすすめです。
高知県のかつおの聖地、中土佐町久礼に店舗を構える山本鮮魚店では、100%藁焼きを提供しています。
通販も行っているため、遠方にお住まいの方もお気軽にご購入ください。
100%藁焼きタタキに興味がある方は、ぜひ当店の藁焼きタタキを購入してみてはいかがでしょうか。