かつおのたたきの発祥には諸説あり、明確な答えはありません。
本記事ではかつおのたたきの発祥や由来、高知との関係性について解説します。ぜひ参考にしてください。
※記事監修:かつおの本場、高知県中土佐町久礼、大正町市場の藁焼きタタキ専門店「山本鮮魚店」の店主山本忠宣。
かつおのたたきの発祥や由来
かつおのたたきの発祥や由来には、以下の説があります。
・漁師が船上で食べていたまかないが伝わったとされる説
・土佐藩主の山内一豊が発祥とされる説
・長宗我部元親が発祥とされる説
・西洋人が鯨肉に用いた調理法を応用したとされる説
それぞれ詳細に解説します。
漁師が船上で食べていたまかないが伝わったとされる説
1つ目は、漁師が船上で食べていたまかないが伝わったとされる説です。
藁や松葉を用いて表面を焼き、ねぎなどの薬味を加えてたたいたものを食べていたとされています。
土佐藩主・山内一豊が発祥とされる説
2つ目は、土佐藩主・山内一豊が発祥とされる説です。
山内一豊が土佐国(現高知県)の藩主であった当時では、かつおの生食による食中毒被害が増加していました。
そこで被害を食い止めるために出されたお触れが、かつおの生食の禁止です。
しかし領民は生のどうしてもかつおを食べたかったため、表面のみを炙り焼き魚と称して食べたものがかつおのたたきの始まりとされています。
長宗我部元親が発祥とされる説
3つ目は、長宗我部元親が発祥とされる説です。
長宗我部元親は、かつて土佐国を統一した戦国大名です。四国平定を行っていた際に、安芸の浜でかつおの大群に遭遇したとされています。
浜に打ち上げられたかつおを藁で炙り、ステーキにして食べたものがかつおのたたきの始まりとされる説です。
西洋人が鯨肉に用いた調理法を応用したとされる説
4つ目は、高知に訪れた西洋人が鯨肉をステーキにして食べていた所を目撃し、かつおに応用したとされる説です。
かつおのたたきは高知が発祥地?
このように、かつおのたたきの発祥や由来には様々な説が存在します。では、かつおのたたき発祥の地はどこなのでしょうか。
かつおのたたきは「土佐造り」とも呼ばれており、かつての高知の名を冠しています。
また、かつおのたたきの発祥地は、高知の最西端に位置する土佐清水市であるとされる説(※土佐清水市公式サイトより)もあります。
かつおのたたきの発祥地は諸説ありますが、高知である可能性は高いのではないでしょうか。
高知とかつおのたたきの関係性
かつおのたたきで有名な地域といえば、かつおの消費量で全国トップを誇る高知です。江戸時代にはかつおをたたきにして食べていたとされており、現在も身近な料理として親しまれています。
また、高知のかつおのたたきを語る上で欠かせないものが、伝統文化である「藁焼きたたき」です。口の中で藁の香りが爆発し、深みのある味を堪能できます。
さらに、一本釣り漁を主とする高知では鮮度抜群の生かつおが手に入ります。良質なかつおが求められる塩たたきとの相性は抜群です。
高知のかつおのたたきが美味しい理由
高知のかつおのたたきが美味しい理由は、以下の3つが挙げられます。
・一本釣りしたカツオが使用されている
・高知の伝統文化である「藁焼きたたき」を味わえる
・初鰹・戻り鰹と異なる旬の味を楽しめる
それぞれ詳細に解説します。
一本釣りしたカツオが使用されている
高知のかつお漁では、主に一本釣りが用いられています。巻き網漁などに比べて身に傷が入らず、釣り上げた後に高い品質を保てる点が特徴です。
また、一匹ずつ吊り上げていくため、水揚げ後すぐに冷凍・冷蔵保存が可能。鮮度が求められるかつおのたたきに、高知のかつおはうってつけです。
高知の伝統文化である「藁焼きたたき」を味わえる
高知には、伝統文化である藁焼きたたきがあります。口の中で藁の香りが爆発し、かつおの旨みが引き立てられ絶品。薬味にはにんにくスライスを数枚使用するのがおすすめです。
当店(山本鮮魚店)では、絶品の藁焼きたたきを提供しています。かつおの本場高知の藁焼きたたきを、ぜひ当店でお買い求めください。
初鰹・戻り鰹と異なる旬の味を楽しめる
かつおのたたきは、初鰹・戻り鰹と異なる旬の味を楽しめます。
高知では、初鰹の旬は春〜初夏(3月〜5月頃)に訪れます。脂が少なく身が小さめであり、さっぱりとした味が特徴です。
また、戻り鰹は秋頃(9月〜11月頃)が旬であり、脂ノリが良く身が大きいです。濃厚な脂の旨みを味わえます。
高知の藁焼きたたきを購入するなら山本鮮魚店
高知はかつおのたたきの発祥地ともされており、日々新鮮なかつおが水揚げされます。
高知のかつおの中心地、中土佐町久礼の大正町市場に店を構える山本鮮魚店では、その日に水揚げされた鮮度抜群の生かつおを、100%藁焼きたたきにして全国発送しております。
当店自慢の藁焼きたたきを、ぜひ一度お買い求めください。