漁師町にある商店街「久礼大正町市場」について
高知市から車で高知自動車道を走らせること約 40分。
中土佐インターを降りるとそこにあるのは風光明媚な小さな漁師町、鰹の国、中土佐町久礼。その中心部にあって、ひときわ賑わいをみせている商店街が 久礼大正町市場 です。
その日に水揚げされた新鮮な旬の魚や野菜に果物、地元のおかみさんが作ったお惣菜など美味しい食材がたくさん並ぶ、活気に溢れた昔ながらの商店街。
古くから町民の台所として栄えておりましたが、現在では、県外客など遠方の方に「高知の美味しい魚を食べたくなったら久礼大正町市場に」と言ってもらえるほどの商店街に成長しております。
久礼大正町市場誕生の由来
久礼大正町市場の始まりは、明治時代の中ごろに、漁師のおかみさんたちがトロ箱一つで小魚などを売りだすようになったのがきっかけ。
その後、生活に関するあらゆるものが揃う市場へと発展し、地元民の台所として賑わいを見せておりました。
大正 4年、市場周辺一帯の 230戸が焼失するという大火事に見舞われ、町民は深い悲しみと絶望感に襲われました。そのとき、当時のお金にして 350円が復興費として大正天皇より届けられ、これに深く感謝した町民は、それまでの「地蔵町」という町名を改めて「大正町」と命名しました。
町名変更に伴って商店街も「久礼大正町市場」として生まれ変わり、現在に至っております。
国選定重要文化的景観に選ばれた地
久礼大正町市場を含む、久礼の港と漁師町の景観は、漁師町としては全国で初めてとなる 国選定重要文化的景観 として、平成 23年 2月に選定されました。
土佐三大祭りの一つが行われる 久礼八幡宮 や漁師の守り神でもある 恵美須神社、高知県内最古の酒造メーカーでもある西岡酒造店がある 本町商店街通り など、風光明媚な景観と合わせて見所が満載となっております。
久礼大正町市場でお腹を満たした後は、歴史的景観をみながらの散歩もおすすめです。