かつおは低脂質・高タンパクであるため、筋トレにおすすめの食材です。
本記事では、かつおが筋トレにおすすめの理由や摂る際のポイント、おすすめのアレンジレシピについて解説します。ぜひ参考にしてください。
※記事監修:かつおの本場、高知県中土佐町久礼、大正町市場の藁焼きタタキ専門店「山本鮮魚店」の店主山本忠宣。
筋トレにおける食事の重要性
人間は生きているだけでエネルギーを消費しており、筋トレなど身体への負荷がかかる動作を行えばさらに消費量が上がります。
そのため、筋肉を肥大化するためには消費エネルギーに負けない量の食事を行い、タンパク質や炭水化物などの栄養素を摂取することが重要です。
体格や運動量に応じて適切な食事を摂ることで、効率よく筋肉が身に付き理想の身体に近づくとされます。
かつおが筋トレにおすすめの理由
かつおが筋トレにおすすめの理由には、以下が挙げられます。
・タンパク質が豊富に含まれている
・貧血対策の一つになる
それぞれ詳細に解説します。
タンパク質が豊富に含まれている
タンパク質とは皮膚や臓器、筋肉など身体を構成する栄養素の一つです。筋トレによって傷ついた筋肉を回復させ、増強する役割があります。
魚類はタンパク質の含有量が高く、なかでもかつおはトップクラスです。初鰹・戻り鰹と旬によって大きさや成分が異なりますが、どちらも多くのタンパク質を含んでいます。
トレーニング後の疲労回復を早めたい場合や、筋肉を大きくしたい人におすすめです。
貧血対策になる
貧血とは、鉄分の不足などにより動機や息切れをおこす症状です。筋トレでは運動時の発汗により身体から鉄分が失われることで、貧血となる可能性があります。
体調不良になると効果的なトレーニングが行えないため、対策としてかつおを食べることも選択肢に入れると良いでしょう。鉄分が豊富に含まれているため、筋トレによる貧血対策になります。
筋トレでかつおを摂る際のポイント
筋トレでかつおを摂る際のポイントには、以下が挙げられます。
・常温商品でかつおをとるのがおすすめ
・刺身の場合はアニサキスに注意する
・一緒に炭水化物もとれるレシピにする
それぞれ詳細に解説します。
常温商品でかつおをとるのがおすすめ
刺身などは保管や鮮度維持が大変なので、手間がかからない常温商品でかつおをとるのがおすすめです。日持ちするため食べたいときに摂取できます。
また、持ち運びができるため手軽にタンパク質を補給できる点も魅力です。
刺身の場合はアニサキスに注意する
刺身でかつおを食べる際には、アニサキスが寄生している可能性があります。アニサキスとは魚介類で見られる白い糸のような形状をしており、魚の筋肉や内臓でみられる寄生虫です。
誤ってアニサキスを食べてしまうと腹痛や吐き気などの症状が現れるため、トレーニングにも影響が出ます。対策としては加熱してから食べる・冷凍されているものを食べる・鮮度が良いものを食べる、がおすすめです。
かつおにアニサキスが特別発生しやすいというわけではありませんが、多くの魚で発見されているため注意しましょう。
かつおのアニサキス事情についての詳細は「かつおに潜むアニサキスとは?食べる際の対処法を解説!」で解説しています。あわせてご覧ください。
一緒に炭水化物もとれるレシピにする
かつおにはタンパク質が豊富に含まれていますが、炭水化物はあまり含まれていません。両者は筋肉を増やすために欠かせない栄養素であるため、バランスよく摂ることが重要です。ご飯など炭水化物が豊富なものと一緒に食べることで、効率的なトレーニングを行えるます。
かつお料理にはさまざまなレシピがあるため、自分に合った食べ方をすると良いでしょう。
筋トレをする人におすすめのアレンジレシピ
かつおはさまざまな料理で使用されるため、味に飽きることなく筋トレに活用できます。アレンジレシピには、例えば以下があります。
・生節マヨネーズサンドイッチ
・かつおのステーキ
・かつおのそうめん
それぞれ詳細に解説します。
生節マヨネーズサンドイッチ
料理の定番であるサンドイッチに、かつおの生節(なまぶし)を挟んだ一品です。生節とは生のかつおをさばいたあとに蒸す、ゆでるなどの加熱処理をした加工食品を指します。
野菜を加えてヘルシーに仕上げつつ、マヨネーズを加えることでまろやかな味になります。
かつおのステーキ
かつおをフライパンで焼き上げステーキにした一品です。塩・こしょう・にんにくで味付けし、アスパラなどを添えて皿にのせれば完成します。
歯ごたえが良く旨味が詰まっているためご飯のおかずにも適しており、満足感を得ながら筋肉に必要なタンパク質と炭水化物を摂取できます。
かつおのそうめん
そうめんの具材にかつおを使用した一品です。さっぱりとしており暑い夏でも美味しく食べられます。
消化が良くつるつると食べやすいため、食欲がない時でもたんぱく質と炭水化物を摂取しやすいです。
シンプルに刺身・タタキでもOK
かつおはシンプルな刺身やタタキで食べるのもおすすめです。味付けが少ないためかつお本来の味を楽しめます。
にんにくやねぎなど好みの薬味を加えて食べると良いでしょう。
まとめ
かつおは低脂質かつタンパク質が豊富に含まれているため、筋トレにおすすめできる食材です。
調理方法はさまざまですが、刺身で食べる際には体調不良の原因となるアニサキスに注意しましょう。炭水化物と一緒に食べられるレシピも多数存在しているため、好みの味を探してみるのがおすすめです。
筋トレにあたりどのような食事にするべきかを検討している方は、かつおを試してみてはいかがでしょうか。