※画像引用:渚の交流館(http://iwata-nagisa.com/)
静岡県磐田市(いわたし)の福田(ふくで)地区に古くから伝わる、かつおを使った伝統的な郷土料理があります。
本記事では「たんたん」について紹介します。ぜひご覧ください。
※記事監修:かつおの本場、高知県中土佐町久礼、大正町市場の藁焼きタタキ専門店「山本鮮魚店」の店主山本忠宣。
「たんたん」とは?
静岡県西部に位置する磐田市。2005年4月1日に磐田市・磐田郡福田町・豊田町・竜洋町・豊岡村が合併して誕生した、人口約15万人の市です。
そんな磐田市の福田地区で古くから親しまれている家庭料理が「たんたん」です。たんたんとは、かつおを味噌や薬味と一緒にたたいた料理です。そのまま食べるのはもちろん、ご飯のお供や酒のつまみとしても人気があります。
分かりやすく「かつおの味噌たたき」と表記することも。料理としては千葉県名物の「なめろう」に似ています。しかし、なめろうはアジやイワシでつくりますが、磐田市ではかつおを用います。
市内の小売店や飲食店で販売されているほか、バーガーやコロッケなどB級グルメとしてのアレンジもあります。家庭で手作りされることも多く、市民から愛される逸品です。
「たんたん」の作り方
たんたんは、具材が揃えば難しい調理はありません。なめろうと似た作り方です。
まずは以下の具材を用意しましょう。かつおは鮮度が良いほど美味しく仕上がります。
・かつお
・しょうが
・味噌
・ねぎ
・大葉(お好みで)
・たまねぎ(お好みで)
しょうがはみじん切りに、ねぎは小口切りにします。かつおも粗く刻んでおきます。
かつお・しょうが・ねぎ(お好みでたまねぎ)に味噌を加えて、細かくたたくように混ぜ合わせます。
皿に大葉を敷き、そのうえに盛り付けます。最後に適量ねぎをちらせば、少し口に入れるだけでどんどんご飯やお酒が進む極上の「たんたん」の完成です。
まとめ
なめろうのかつお版ともいえる、静岡県磐田市の郷土料理たんたん。
自宅でも簡単に揃えられる具材で作れるので、家庭でも作ってみてはいかがでしょうか。
ただしかつおは鮮度落ちが早い魚です。できれば鮮度抜群のかつおを用意することをおすすめします。
ご飯のお供に、酒のつまみに、ぜひお楽しみください。