
※画像引用:市場魚貝類図鑑(https://www.zukan-bouz.com/)
宮城県石巻市にかつおを使った伝統的な郷土料理があります。
本記事では「かつおのだぶ漬け」について紹介します。ぜひご覧ください。
※記事監修:かつおの本場、高知県中土佐町久礼、大正町市場の藁焼きタタキ専門店「山本鮮魚店」の店主山本忠宣。
「かつおのだぶ漬け」とは?
かつおのだぶ漬けとは、かつおを塩漬けにした保存食です。非常に塩味がきいてしょっぱいですが、漬け込みにより熟成され、ほどよく旨みが増します。
そのまま食べるのはもちろん、スープに入れる、おにぎりの具にする、お茶漬けにするといったアレンジレシピも可能。塩味が強いため、ちょっと食べるだけで白米やお酒が進みます。
一昔前は盛んに製造され石巻市ではスーパーや小売店で多く見かけました。しかし現在ではあまり製造されておらず、地元でも手に入りづらいようです。
石巻市では「だぶ漬け」と呼ばれますが、関東や静岡県では「塩かつお」、同じ宮城県でも気仙沼市では「かつおの塩引き」と呼ばれます。
「かつおのだぶ漬け」の作り方

家庭でもかつおのだぶ漬けは簡単に作れます。ここでは数日で完成する簡単な方法を紹介します。
まずはバットや大きめの皿に大量の塩を敷き、そこにかつおの節または片身を置き、まんべんなくまぶします。水分が出てくるまで時間が経てばひっくり返し、これを1日~3日ほど繰り返します。より塩をきかせたい場合には、塩にまぶす日数を増やしましょう。
塩が十分に身になじんだら表面の塩を洗い流し、水分をよくふき取ります。最後にラップなどでしっかり包み、5日~7日ほど冷蔵庫で寝かせれば完成です。お好みの幅で切り、焼いてお召し上がりください。
まとめ
今では本場の石巻市でも見かけなくなりつつある「かつおのだぶ漬け」。郷土料理とされる味はぜひ継承していってもらいたいものです。
家庭でも簡単に作れるので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。







