かつおはさまざまな食べ方を楽しめる魚です。本記事ではかつおの主な食べ方4種について深掘りしていきます。「かつおが手に入ったから調理したい」「かつお料理を食べたい」とお考えの方はぜひご覧ください。
※記事監修:かつおの本場、高知県中土佐町久礼、大正町市場の藁焼きタタキ専門店「山本鮮魚店」の店主山本忠宣。
かつおの食べ方①:刺身
魚の最もシンプルな食べ方は「刺身」です。かつおも同様に、刺身は外せません。薬味にはにんにく・しょうが・みょうが・ねぎ・わさびなどがよく合います。
ただし、かつおは鮮度落ちが早い魚です。素材の味がダイレクトに伝わる刺身で食べるには鮮度が命となります。最高の刺身を味わうためには、鮮度の良いかつおが欠かせません。
皮付きかどうか、血合いを残すかどうか、といったように同じ刺身でも好みで食べ方が少し異なります。まずは血合い無し×皮無しで食べるのがおすすめです。
かつおの食べ方②:タタキ
タタキは誰もが知る、かつお料理の代表格です。かつおの本場・高知県の郷土料理としても知られ、その名前は今や全国区となりました。
表面を炙ることで、風味が良くなる、生臭さが軽減する、薬味と馴染みやすくなるといった効果があります。薬味は王道でにんにく、ねぎ、たまねぎ、わさびなど。他にも、みょうが、しょうが、大葉、かいわれ大根なども合います。
表面の炙り方は、ガスバーナーなどで焼く「ガス焼き」のほか、藁焼き、松葉焼き、炭火焼きなどさまざまです。高知県では「藁焼き」が主流で、かつおを高火力で一気に焼き上げ、藁で香り付けしたタタキは絶品です。本場高知において、藁焼き抜きでタタキは語れません。鮮度が良いからこそ実現できる「塩タタキ×藁焼き」は、一度食べると病みつきなること間違いなしです。
>>【高知名物】かつおの塩タタキとは?薬味や食べる際のポイントを解説
かつおの食べ方③:鰹節
鰹節は、かつおを煮熟したあと乾燥させた、日本古来から伝わる保存食です。和食には欠かせない調味料であり、だしをとる、料理にかける、具材にするといった使い方ができます。
一般的には鰹節がパックに入った商品を買う人が多いと思いますが、節の状態で購入し自分で削って楽しむこともできます。薄削り、厚削り、糸削り、粉末など、お好みで調整できるので一度試してみてはいかがでしょうか。
古くから日本の食文化を支えてきた重要食材であり、他では代替できないその独特な旨みと香りは多くの人に好まれ愛されています。
かつおの食べ方④:生節
かつおの節を、茹でる、蒸す、焼くなど加熱処理したものが生節です。中でも茹でたものは「ゆで節」や「なまり節」と呼ばれます。鰹節のように乾燥させる工程が無いため、かつお本来の旨みとしっとりとした食感が特徴です。主に缶詰やパックなどで売られており、本場高知では味付けした生節やそのままの状態の生節が商品として多くあります。
しょうゆやポン酢をかけてそのまま食べるのはもちろん、サラダや炊き込みご飯に加えたり、マヨネーズにつけて食べると美味しいです。鮮度が落ちたかつおは刺身やタタキで食べると生臭いですが、生節にして食べることで美味しく食べられます。調理も簡単で、自宅でかつおとお湯を用意して作ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
刺身・タタキ・鰹節・生節といったように、そのままはもちろん、炙る、似る、蒸すなどさまざまな食べ方で楽しめるかつお。古くから日本の食卓を支えてきた食材は、今なお我々の心をつかんで離しません。
鮮度の落ちが早く、生臭くなりやすいため苦手意識を持つ方も多いですが、ぜひ一度本場高知県の鮮度が良いかつおを刺身またはタタキで食べてみてください。固定概念が崩れ、かつおの虜になること間違いなしです。
>>高知のかつおはどこで食べるべき?おすすめは中土佐町久礼!
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