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かつおは主に太平洋側の地域で水揚げされる魚ですが、どの地域で漁獲量が多いのかをご存じでしょうか。

本記事では、かつおの漁獲量が多い都道府県について解説します。ぜひ参考にしてください。

※記事監修:かつおの本場、高知県中土佐町久礼、大正町市場の藁焼きタタキ専門店「山本鮮魚店」の店主山本忠宣

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かつおの漁獲量が多い都道府県

日本地図

かつおは主に太平洋側で水揚げされますが、なかでも漁獲量が多い都道府県は以下です。

・静岡県
・宮城県
・高知県
・三重県
・宮崎県
・東京都
・その他

それぞれ詳細に解説します。

静岡県

静岡県は、全国でも不動の1位を誇るかつおの名産地です。全国シェアの30%を占める年もあり、その他の都道府県と比較しても群を抜いています。

漁獲量が多い理由として、かつおやまぐろの遠洋基地として有名な焼津漁港を有しており、全国から多数の漁船が集まっていることが考えられます。

県内の主な産地として、焼津市・沼津市・御前崎市が挙げられます。

宮城県

宮城県はかつおの漁獲量が全国トップクラスであり、全国2位になった年もあるかつおの名産地です。県内にある気仙沼漁港や石巻漁港では、かつおを始めとした多くの水産物が水揚げされています。

県内の主な産地として、気仙沼市・石巻市・塩竈市が挙げられます。

高知県

かつおの本場として有名な高知県は、漁獲量が全国トップクラスです。県内の主な産地として、中土佐町・黒潮町・土佐清水市が挙げられます。

漁獲量はトップクラスではあるものの1位ではない理由は、高知では漁獲方法で一本釣りが採用されているためです。一本釣りは釣り上げたかつおの品質を保てる一方で、一匹ずつ釣り上げるため大量に水揚げができません。また、資源保護の観点から水揚げ量を抑えている場合もあります。

ただし後述する通り消費量では全国1位を誇ります。

三重県

三重県は、日本有数のかつおの産地です。主に一本釣りや曳縄漁が行われており、鮮度の高いかつおが水揚げされています。

県内の主な産地として、志摩市・紀北町・尾鷲市が挙げられます。

宮崎県

宮崎県は、近海でのかつお一本釣り漁で日本一の漁獲量を誇ります。主に一本釣りによるかつお漁を行っているため、傷や身焼けによる味の劣化を防ぐことが可能です。

県内の主な産地として、日南市・日向市・延岡市が挙げられます。

東京都

東京都も、かつおの主要な産地の一つです。都内の主な産地として、伊豆・小笠原諸島が挙げられます。

かつお漁では主に曳縄漁業が用いられており、一匹ずつ丁寧に水揚げをしています。

その他

その他かつおが水揚げされる都道府県は、新潟、神奈川、鹿児島、和歌山、長崎など主に太平洋側の地域が挙げられます。

かつおは主に太平洋側を遊泳するため、日本海側でのかつおの水揚げは少ないです。

【かつお愛】高知は消費量で全国1位!

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高知県は漁獲量では1位ではありませんが、消費量においては全国でも群を抜いています。消費量を押し上げている要因はさまざまです。

例えば、高知では本当に美味しいかつおが流通しているため好んで食べる人が多いことや、藁焼きタタキや塩タタキなど高知ならではの文化があることなどが挙げられます。

また、初鰹・戻り鰹といった旬のかつおを求めて、県外から多くの観光客が高知を訪れるのも要因の一つです。もちろん、高知県民も大量のかつおを消費しています。

加えて、シーズンオフの冬季でも旬の時期に捕らえた良質なかつおを冷凍保存しているため、一年を通して美味しいかつおを食べられることも理由の一つでしょう。

かつおの消費量が多い地域についての詳細は「かつおの消費量が多い市町村とは?高知市の消費量についても解説」で解説しています。あわせてご覧ください。

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