かつおの本場・高知県では、スーパーに並ぶかつおでも抜群の美味しさを誇ります。
本記事ではその理由について深掘りしていきます。ぜひご覧ください。
※記事監修:かつおの本場、高知県中土佐町久礼、大正町市場の藁焼きタタキ専門店「山本鮮魚店」の店主山本忠宣。
高知県内のスーパーに並ぶかつおは美味しい?
スーパーに並ぶ鮮魚は、鮮魚店や専門店と比較してどうしても鮮度や味が落ちてしまうもの。しかし高知県ではひと味違います。
全国放送のテレビ番組でも取り上げられるほど、高知県内のスーパーに並ぶかつおは美味しいのです。
東京で約10年間生活した後、高知にUターンしてきた方(中土佐町出身・30代)にインタビューしたところ、以下のコメントをいただきました。
質問「東京と高知のスーパーではかつおの味が違いますか?」
「はい、全然違いました。まず東京の場合は鮮度が悪いです。高知出身なのでかつおを食べたくなりスーパーで度々購入しましたが、生臭く身も黒くなっていました。タタキは塩で食べるのが好きですが、東京のスーパーの鮮度では難しいです。
高知に帰ってきてからは、スーパーに並ぶかつおも美味しいので満足しています。塩タタキで食べても十分食べられます。いつでも美味しいかつおが食べられる環境はありがたいですね。」
高知県内のスーパーのかつおが美味しい理由
ではなぜ、高知県内のスーパーのかつおは美味しいのでしょうか。その理由は以下が挙げられます。
・鮮度抜群の生かつおが並ぶ
・ごしがつおを排除している
・かつおの味に厳しい高知の消費者
それぞれ深掘りしていきましょう。
鮮度抜群の生かつおが並ぶ
東京や大阪などのスーパーに並ぶかつおは、ほとんどが冷凍かつおです。近年では冷凍技術の向上を受けて冷凍ものでも味は良いですが、解凍して時間が経過したかつおはドリップし、味の劣化が急速に進みます。
一方、高知県内のスーパーに並ぶものの多くは近海捕れの「生かつお」です。時期や水揚げ量によって冷凍が並ぶ場合もありますが、春~秋頃は生が並ぶことが多いです。
産地は地物で「高知産」「土佐久礼産」「土佐佐賀産」など。日戻りで今朝水揚げされたかつおがスーパーに運ばれ、その日のうちに陳列棚にて販売されます。水揚げから24時間経過していないかつおなので鮮度は抜群です。県外では実現が難しい鮮度のかつおをスーパーで楽しめます。
ちなみに「太平洋(解凍)」などと書かれたラベルのものは、静岡県の焼津港などからきた遠洋の冷凍かつおです。
ごしがつおを排除している
ごしがつおとは、水揚げされたかつおの群れの中に数%ほど混ざっている、通常よりも身質が悪く血生臭いかつおのことです。
高知県でかつおを提供する店舗は「まずいかつおを出している」と評価されないために、ごしがつおを排除しています。そしてこれはスーパーも例外ではありません。
しかし県外のスーパーではごしがつおを提供していることがほとんどです。そもそも「ごし」という概念を知らない場合もあるでしょう。
「スーパーで買ったかつおがとても臭かった…。」そんな時はもしかすると、運悪く『ごしがつお』に当たったのかもしれません。一方、高知ではその心配がありません。
かつおの味に厳しい高知の消費者
高知は日本で最もかつおを食べる県です。家計調査によると、高知市のかつおに対する年間支出金額は1世帯当たり約8,000円。2位は約3,000円なので圧倒的な消費量を誇ります。
かつおの舌に肥えている高知の消費者に購入してもらうためには、生半可な品質のかつおを出すわけにはいきません。鮮度・味・価格・管理・調理、そのすべてを最高品質にする必要があります。
県民の台所を支えるスーパーであっても、かつおに対しては厳しい審査がされます。結果、販売されるかつおのレベルが上がり、スーパーでも極上のかつおを購入することができるようになったのです。
まとめ
高知県であれば、スーパーでも最高品質のかつおを購入することができます。県外在住でかつおが好きな人からすると、このうえない贅沢なのではないでしょうか。
かつお消費量が群を抜いて全国1位である高知県の人々が、手軽に日々かつおを食べられるのはスーパーの努力あってこそです。
高知産!極上の生かつおの藁焼きタタキなら山本鮮魚店
高知県のかつおの聖地、中土佐町久礼の大正町市場内に店舗を構える山本鮮魚店では、100%藁焼きを提供しています。
通販も行っているため、遠方にお住まいの方もお気軽にご購入ください。100%藁焼きタタキに興味がある方は、ぜひ当店の藁焼きタタキを購入してみてはいかがでしょうか。